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季刊誌―エルベテーク

2021年 新年号 巻頭言 「しなくてはならないこと」へ気持ちの切り替えを!

「しなくてはならないこと」へ気持ちの切り替えを!
——子どもが晴れ晴れとした表情になるために

子どもの気持ちを切り替える、それも大人の役割

 ある学習日のエピソードです。学習予定のRくんがなかなかやってきません。先生が気になり教室の外に出てみると、彼はぐずぐずした態度で母親と言い合っていました。なにか気にくわないことがあるらしく、怒っているような表情が確認できました。

 事情を聞くと、学校で友だちにからかわれたとのこと。給食で乳飲料が飲めないことを友だちから冷やかされたらしいのです。些細なことに思えますが、不満な態度をとり続けるわが子を前に母親は適切な対応がわからず、彼の言い分に付き合いながらやってきたのでしょう。彼のほうも、気持ちを切り替えるタイミングがわからずに思うがままの行動を続けていたのではないでしょうか。

 実は、親も子もモヤモヤとした気持ちを切り替えるタイミングがわからないという、こんなケースは少なくありません。その結果、「そんなことは気にしないよ」と伝えても、子どもの様子に変化がなければ、つい親は「他に理由があるのかしら?」と考えてしまうのではと思います。

 ここで優先すべき対応は、子どもの気持ちを切り替えさせてあげることです。エスカレートする不毛な言い合いをやめるには、気持ちの切り替えが一番効果的です。

 彼が教室の外でいじけていたその時、先生はそばに咲いていた花を指差しながら、彼に向かって「あら、ヒイラギの花が咲いているわよ」と一言です。すると、どうでしょう、彼はその花に目を向けるとすぐ表情が変わり、何事もなかったかのように教室に入り、それから学習に臨みました。

 先生が口にした話題は、友達からからかわれた給食や乳飲料のことではなかった、ここがポイントです。不毛な言い合いを終わりにするにはとにかく気持ちを切り替えさせなければならなかったわけですから。先生の目に止まったヒイラギの花が親子のモヤモヤとした気持ちを吹き飛ばしてしまいました。結局、子どもの気持ちを切り替えさせる、「しなければならないこと」に目を向けさせるには、大人のちょっとした工夫に尽きると思います。

目を見て聞く、できたことをほめる……をきっかけに

 適切な対応に迷ってしまうのは、なにも保護者だけではないようです。先月19 日に東京・池袋で開催されたNPO 法人主催の「発達障害」セミナーでは、参加者の教師の方から子どもへの適切な対応について質問がありました。「なかなか言うことを聞こうとしない、愛着障害と思われる生徒への指導で困っている。どうすればいいか」と。

 その質問には、「多分、先生と視線を合わせて話を聞いていないと思われます。そのような生徒に対しては、『先生が話をするときは先生の目を見て聞いてくれないかな』と伝えるところから始めたらいかがでしょうか」とお話しました。目と目をしっかり合わせたうえで話すことがポイントであり、少しでも視線がそれるようなら「〇〇くん、私を見て」と注意し、改められたらすかさず「それでいいよ」と伝えて話を続けるやり方をお勧めしました。ほめるとは「指示を聞いてやりとげたとき、不適切な言動・態度をあらためたとき」をわきまえて、効果的な対処法をそのつど実践することが大切だと思います。子どもの気持ちを切り替える際にも効果的です。

必要なのは、前向きな気持ちへの切り替え

 ところで、「教室でできているのに、家ではできない」と嘆く保護者の方がいますが、「教室でできたから、(時間はかかるだろうが)家でもきっとできるはず」という前向きな気持ちにもっていくことです。子どもの言葉にひるまず、「これはいまやらなければいけないことだ」と気持ちを切り替えさせ、素直に指示に従って行動できる習慣を子どもに身につけさせていく必要があるのではないでしょうか。その役割を果たすには、まず親が始めるしかいないと思います。

 その前向きな気持ちを支えるのが「頑張って教えればきっとできるようなる」という事実に基づいた確信であり、それに沿って子どもに教えようとする親のひたむきな姿勢だと思います。家庭学習で迷ったり悩んだりした時には、ぜひ、教室の先生方の接し方・教え方を参考にしてください。私たちは「効果のあること」を積極的に学び、取り入れていけばいいのだと思います。そうすれば、教室でできたことが家庭でもきっとできるようになると思います。

 学習を終えた子どもは「やるべきことをやった」という晴れ晴れとした表情に変わると思います。これまで、25 年間の経験と事実から自信をもってそう断言することができます。


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