エルベテーク
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指導事例

指導事例

Hさん 公立高校1年生(年中の8月入会 発達遅滞)

学習習慣をしっかり身につけて過ごす高校生活

発達の遅れとさまざまな対策(幼稚園に上がるまで)

 息子の発達に不安を感じ始めたのは1歳半健診で指摘を受けたことからでした。発語は早かったのですが、勘違いして覚えることが多いように感じていました。それに語彙の増え方も緩やかでした。
 当時住んでいた地域の自治体では1歳半健診の項目が細やかに設定してあり、わずかな発達の遅れであっても、保健所が月に一度開催している教室に通う指導がされていました。この指導を受けても無駄にはなるまいと思いながら教室に通っていましたが、何か効果があったとは感じられませんでした。
 その後、2歳になった時に自主的にかかりつけの小児科病院で2歳児健診を受けました。その結果、そこでも毎日午前中に行われている自由参加の教室に通うことを勧められ、週に2~3回通うようになりました。保健所から紹介された教室とは違い、時間割がありました。長めの自由遊びから入り、遊具を片付けて体操、椅子に座っての集団遊び、そして昼食を食べて解散です。しかし、椅子にじっと座り続けることが出来なかったのです。仕方なく、いつも私が椅子の後ろから息子を抑えていました。そんな状態が2歳半まで続きました。会話のレベルも大して上がって行きませんでした。

 2歳半の時に主人の転勤をきっかけに引っ越しました。転居でいろいろと探して、NPO法人が主催する発達教室を見つけ、3歳前から通い始めました。ここでは2~3人ずつのグループに分けてカリキュラムが組まれていました。息子の発達面でどれほどの効果があったかはわかりませんが、行政の療育とは違い、毎週通える事、同じぐらいの年齢の子と交流できる事などの利点があり、また保護者は同席せずに別室で待つシステムになっていたので、子どもの発達に不安がある者同士で他愛のない世間話や悩みが話し合えたことは励ましになったのが良かったと思っています。結局、ここには再び主人の転勤で現住所に引っ越すまでの11年間にわたり、エルベテークと並行して通いました。

とても高いハードルに思えたけれど…(エルベテークとの出会い)

 発達面の大きな変化を息子にもたらしたのは、やはりエルベテークの指導であったと断言できます。エルベテークには、幼稚園の年中の2学期から通い始めました。発達の遅れている子を毎年何人か受け入れている幼稚園に年少から入園しましたが、入園当初は教室にいることが出来ず、皆が教室で何かに取り組んでいる時でも勝手に教室を抜け出して廊下を歩き回っていたことも多かったようです。だんだんと幼稚園にも慣れてはいきましたが、年中になっても、他の子どもたちと同じようには全く出来ませんでした。切り替えが苦手で、他の子どもたちが次の事を始めていても一人だけ前の作業を続けていることが多かったようです。

 そんな状態の時に、主人が河野代表の本を見つけてきました。早速連絡を取り、面接に行くことにしました。面接の中で「この子には十分伸びる力があります。」と言っていただいた時には、一筋の光を掴んだような気分でした。とにかく、もう、ここしか残されていないというような心持ちで、少し遠方ではありましたが通うことに決めました。

 最初は目線をきちんと合わすことからでした。じっとしてよい姿勢を保つことさえも困難で、集中して学習するなどという行為は越えられないほどのとても高いハードルに思われました。家庭で学習ができていたとは決して言えませんが、エルベテークに行くことを嫌がることはありませんでした。

 少しずつですが、文字を覚え、会話も楽になり、幼稚園でもなんとなく周囲についていけるようになりました。幼稚園側の配慮も大きく3年間同じ先生でした。負けん気の強い先生で最初は大変だったようですが、年中くらいから息子との関わりが面白くなってきたようだと卒園の時に人づてに聞きました。

基本的な力の獲得とトラブルへの早めの対応(小学校の頃)

 小学校入学時に普通学級へ入るには不安を感じていましたが、エルベテークの先生方から「普通学級で大丈夫」と仰っていただけたことは何よりも大きな励みになりました。そして、幼稚園からも「普通学級で良いのではないか」とのアドバイスを受けました。就学時健診で何らかの指摘を受けることもなく、普通学級で小学校生活を始めることになりました。幼稚園の入園時には、園長が療育センターの診断書を見ながら特別支援学級入学の前提でしか小学校の話をしなかったことを思えば、大きな成長がありました。幼稚園入園から3年後には、息子に特別支援学級を勧める人は誰もいなかったのです。エルベテークで徹底している、目を見て話す、相手の話を聞くという基本的な行動が飛躍の力になったのだと思います。
 小学校入学にあたって、河野代表からは担任に配慮してほしい事を文書にして渡す事、学校からの協力の要請にはできるだけ応じる事をご指導頂きました。学校からの要請に応じる事は辛い事ももちろんありましたが、息子の学校での様子もよく把握できますし学校側の協力を得るにはとても大切な事だったと思っています。
 小学校入学後の最初の関門は登下校でした。朝は登校班、下校は1、2年生に限り、居住地区別にいくつかのコースに別れて途中まで集団下校となっていました。基本的にのんびりしているので、他の子と歩調を合わせて歩くことが難しかったのです。しかも、登校班は途中から他の班と混ざり合って統制が取れていない状態でした。仕方がないので、朝は私も登校班について学校まで行き、帰りは学校まで迎えに行きました。これは1年間続きました。
 また、2時間目と3時間目の間の休み時間は少し長いので切り替えが出来ず教室に帰ってこないことがあるということで、その時間に合わせて学校に行くことを担任より求められ、応じることになりました。これは2学期の初めには終わりました。
 これ以外にも、様々なことで他のクラスメイトに力が及ばなかったので、そのフォローだったり、様子を見に行ったりと本当に1年生の時は学校によく行きました。
 3年生になってクラス替えがありました。担任の先生は息子のためにフォーマットを作り、毎日のように学校での様子を細かく報告してくれました。しかし、周囲との揉め事はかえって増えました。息子が迷惑をかけるなどして喧嘩にまで発展することもありましたが、先に息子を煽って手を出させて被害者を装う子達が出てきました。そのようなことをする理由は喧嘩の仲裁で次の授業の開始が遅れるからです。この頃は薄々そうなんじゃないかと思ってましたが、とてもそんなことはこちらからは言えません。とにかく、息子に手を出さないように言い聞かして自律させるしかありませんでした。
 でも、良くなったこともあります。2年生まで時間割に合わせた翌日の学校の準備を補助していましたが、3年生になってからは一人で合わせるようになりました。ぎりぎりになって特別に用意しなければならないものを言い出すこともありましたが、あまり忘れ物をしませんでした。
 5年生になって再びクラス替えがあり、よく揉めていたメインの子ども達とはクラスが分かれましたが、持ち越しでまた同じクラスになった女の子が同じようなことを始めました。しかも、狙ったように算数の授業の前にです。それには流石に先生も気付いていました。同じクラスの他の子どものお母さんからも、その女の子達が喧嘩を吹っかけては授業を潰すと子どもが言っていると聞きました。授業を潰す事が目的ですから、下校時に問題が起こることはありませんでしたが、担任の仲裁が気に入らなかったのか、学校の近くで下校時に揉めることがありました。結局、下校時に校外に出てしまった後は学校側も見守ることができないとの事で、また迎えに行くことになりました。それが6年生の晩秋か冬の事で、卒業まで続きました。このような周囲との摩擦は今後も起こることでしょうから、経験を積み重ねて克服していく以外にないでしょう。

学習の深化と受験対策(中学校以降)

 中学校は学年の6~7割が息子と同じ小学校の卒業生で、残りは近隣の他校の卒業生でしたので、小学校の時の人間関係がそのまま持ち越されるような状況でした。エルベテークのアドバイスに従い、小学校と同様に配慮願いたいことをまとめて担任の先生に渡して理解と協力をお願いしました。また、エルベテークからは、「教科ごとに教員が変わるので、見守る人数が大きく増えることがメリットとしてあります」とのアドバイスをいただきました。小学校で少々のトラブルに慣れたこともあり、小さな揉め事には相応に対応できていたのではないかと思います。中学2年生からは主人の転勤の為に現在の居住地に引越したことにより、人間関係がリセットされ、以前の出来事がフラッシュバックして問題を起こすこともなくなりました。全くなかったわけではありませんが、こちらの方はかなり楽になりました。環境が大きく影響することを再認識しました。
 周囲との軋轢が激減すると、最大の課題は学力になりました。前の中学校とはテストの難易度が全然違いました。特に社会が酷くて受験もあるので、月に1回エルベテークの学習の回数を増やして理科・社会もみてもらうことにしました。そのおかげと息子自身も社会の酷い評定に危機感を感じたようで、息子なりに社会の授業を集中して受けるようになったみたいで授業態度の評定でAを頂く事ができ、全体の評定も少し上がりました。また、受験の面接対策には大変効果がありました。まず、予想質問集を頂き、その一つ一つの質問に息子が私に相談しながら答えを作り、家で毎日面接の練習をしました、さらにエルベテークでもくり返し練習しました。その結果、私立高校を二つ、県立高校を一つ受けて全部合格する事ができました。
 今、高校1年生です。息子なりに楽しそうに学校へ通っています。ほとんど欠席もありません。我が家では胸を張って言えるような教育方針は特にありません。でも、エルベテークの先生方に言われた事をなるべく心掛け、困った時には相談してきただけです。そして、気付いたら普通科の高校に通っています。けっしてレベルの高い高校ではありませんが、1学期の成績は上位でした。これは、学習する習慣がついているからだと思います。


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