エルベテーク
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指導事例

指導事例

T さん 年長 (2歳8ヵ月入会 精神発達遅滞)

エルベテークから教えてもらった黄金律

北海道から教室に通う日々

 息子は2歳8ヵ月よりエルベテークに通い始めて4年になります。4月より小学校1年生になります。息子の発育の異変に気がついたのは、1歳半頃でした。発語が他の子供達に比べ遅く、名前を呼んでも振り向かないなど不思議に感じることが多く不安に思いました。幼稚園のプレ保育に通い始めましたが、明らかに他の同じ年の子供達とは違う行動をする息子が心配で、2歳4ヵ月の時に、地元の保健師の勧めで発達外来の専門医を受診しました。

 すると、発達の遅れを指摘した医師のアドバイスは、「まだ小さいので様子を見ましょう」というものでした。その後、児童養育センターを勧められて、半年間週1回で通い始めました。しかし、息子は良くなるどころか、同じ教室にいる他の子の奇声などを真似し、一向に発語はなく、このまま通っていても絶対に話せるようにはならないと確信しました。
 絶望感で暗闇の中にいた時に、地元のスーパーにある小さな書店の片隅にあった『発達の遅れが気になる子どもの教え方』という本を見つけて、一気に読み終えました。これが今となっては、エルベエークの扉を開けるための、大変運命的な出会いでした。「ここしかない」と直感し、出版社から連絡先を聞き、すぐにエルベテークに電話をして指導相談会に申し込みました。
 主人と二人でとても手のかかる息子を連れ、初めて飛行機に乗りたいへんな旅でしたが、相談会に参加しました。すると、相談会の場で、息子が先生の指示に従い素直に応じている姿を見てびっくりしました。そして先生より「舌の使い方も上手なので、必ず話せるようになります」と言っていただき、すぐにその場で入会を決意しました。それから月2回、北海道から飛行機と電車を乗り継いで片道約4時間半かけてのエルベテークの教室に通う日々が始まりました。
 その当時の息子は多動がひどく、少しでも目を離すとどこかに飛んで行ってしまいそうな子供で、手を強くつないでも離そうと抵抗はするし、黙って飛行機や電車の中で座っていることがまったくできず、まずはエルベテークにたどり着くまでが戦争でした。空港でも多動のせいで迷子になり警備員の方と、1時間位探し回ったこともありました。

三つの大事な教えを家庭でも実践

 入会した当初は泣いて嫌がっておりましたが、3回目の学習のときから不思議に嫌がらなくなり、息子が何よりも学習することが好きになっていったこと、またエルベテークの先生の言うことは、必ず聞くようになったことには、親としては魔法のようでした。熱があっても、親の私達にはけっしておでこに“熱さまシート”を貼らせなかった息子が、エルベテークの先生の言うことにはすぐに従って、家に帰るまで何時間もずっと貼り続けていたのには、親としては少しショックでもあり、今となっては笑えるエピソードです。
 エルベテークの指導のおかげで、1年間でずいぶん成長し「年少から幼稚園へ入れてください」という先生のアドバイスもあり、入園させることにしました。入園後、やはり言葉で思うように伝えられず、注意してくれた友達を叩く、噛みつくなどの問題を起こしてしまうことも多々ありました。そのつどエルベテークに相談し、適切なアドバイスをいただきました。年中からは言葉も多くなり、簡単なコミュニケーションもとれるようになってからは、トラブルを起こすこともなくなりました。
 年長になってからは、友達と遊ぶ姿も見受けられ、少しずつ自分で判断したり、自分から要求したりできるようになりました。ひらがな、カタカナも読めて書けるようになり、足し算、引き算もできるようになりましたが、大事な読み取る力、説明する力をのばすための練習を続けています。
 エルベテークの教えで感心したことは、最初に行った時から現在に至るまで、またこれからも学習の基本は、「①目を見て聞く②目を見て話す③口を閉じて静かに待つ」と言うとてもシンプルなルールに集約されているということです。「①目を見て聞く」ことで、先生を始め相手の言葉や教えを真剣に、集中してしっかりと受け止め理解することができる。「②目を見て話す」ことで、自分の言葉や意思をしっかりと伝えることができる。「③口を閉じて静かに待つ」ことで、気持ちが高ぶったり、ふざけたくなったりした自分の気持ちをコントロールして冷静な状態を維持することができる。この三つの大事な教えを、自宅での家庭学習でも、いつも繰り返し言い聞かせ続けています。

“継続は力なり”

 また、3歳前のエルベテークに通い始めた頃は、「あいうえお」しか自発的な発語ができず、本当に50音すべて発音することができるのだろうか? あるいは、字を書く練習で、最初に書いた“あ”というひらがなをまったく模倣できず、形を認識して書く能力が欠落しているのだろうか?と不安になったこともありました。しかし、エルベテークでの学習と家庭学習で、地道に根気強く練習を継続することで今ではあんなに苦労した“か行”や“さ行”の発音も問題なくできるようになり、文字も年齢レベルまで書けるようになりました。親である私達もこの年になって“継続は力なり”という黄金律を身にしみて実感しております。
 小さい頃から根付いていた、おもちゃやテーブルにある物を片っ端から並べたり、その時に出る独り言などの不適切な悪い癖も、エルベテークの黄金律である“やってはいけないことは絶対にやりません”という教えを根気強く継続して言い聞かせること、また不適切な行動の原因となる物をすべて取り上げることで、今ではしなくなりました。上記のエルベテークの黄金律は、くしくも今NHKの大河ドラマの“八重の桜”で会津藩の子供達が人生の教訓としてみんなで唱える“ならぬことはならぬ”と同じと知って、大事なことは時代を超えて変わらないのだと実感しました。
 年少、年中の時は幼稚園の先生に抱っこばかりされて、発表会でも同じクラスの友達と、まともに演奏したり、歌ったりできなかった息子が、年長の発表会では、家でも自主的に練習するなどしてメロディオンで“上を向いて歩こう”を最後までみんなと演奏できた姿を見て感動しました。ここまで来れたのは、ひとえにエルベテークの先生の熱意と指導の賜物であると心から感謝しております。最近では、息子は生意気にも“ならぬことはならぬ”“やればできる”などと自分に言い聞かせたりしています。
 いよいよ小学生です。国語や算数などの授業についていけるのか、みんなと一緒に行動したり、話し合ったりできるだろうか、これからもいろいろな困難や問題が待ち受けていることでしょう。しかし、私たちは親子一丸となって、エルベテークから教えてもらった黄金律を礎にして、屈することなく頑張っていきたいと思っています。


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