エルベテーク
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指導事例

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N さん 小学3年生 (1歳6ヵ月入会 脳梁欠損症)

「なによりも本人が力をつけることが大事」と再認識

先が見えない状態だった息子の新しい可能性

息子はこの春4年生になり、エルベテークにお世話になって早いもので7年半になります。1才までは順調で大人しく育てやすい子でしたが、はいはいを始めた頃から左足を引きずったり、手に物を長く保持できなかったり、問いかけに対する反応も鈍く、次第に成長に違和感を覚えました。たまたま児童館に来ていた保健師にも同様のことを指摘され、1才2ヵ月の時に小児神経科を受診しました。検査により脳の一部に欠損がみられ、今後の成長の見通しとして筋緊張が低いことによる歩行や運動の遅れと発達障害の可能性を指摘されました。 歩行面の訓練は医師より紹介された療育施設で理学療法を受けました。一方で言葉の面や発達障害への対応は先が見えない状態のまま過ごしていました。

 そんな中、書店で武部隆氏の『自閉症の子を持って』の本に出会い、大変共感したので、早速エルベテークに連絡し、面談の機会をいただきました。最初の面談の時、問いかけに対する反応が鈍かった息子が、先生の指示に従って積み木を積んでいる様子を見て驚き、同時に息子の持っている可能性に気付かされました。そして1才6ヵ月よりエルベテークに通うことになりました。
 最初の頃はまだ歩くことができなかったので、先生に抱きかかえられながら教室に入っていきました。1才7ヵ月で歩くようになってからは最初と最後の挨拶、発声と発音の練習を重ね、ようやく言葉が出始めたのは2才4ヵ月のときでした。それまで教室の先生から「言葉を出すことより、独り言を止めることが難しい」と繰り返し聞いていましたので、言葉が出て大変嬉しかったのですが、過剰な反応は示さないように心がけました。 先生の言った通り言葉が出るようになると、今まで静かだったのがうそのようにおしゃべりになり、独り言を止められなくなりました。電車のアナウンスの真似をしたり、歩行が可能になったことで、飛び跳ねる動作も加わりました。独り言については今も課題となっており、“だまっていること”や“自分でコントロールすること”の大変さを実感しております。・落ち着いた学校生活 幼稚園はいくつか見学しエルベテークにも相談させていただき、知り合いが主任をしている園に決めました。小学校の学区内であること、送り迎えで先生や保護者同士の距離も近かったことが今でも良かったと思っています。
 小学校は学区域の普通級に入学しました。入学式の後に、予めエルベテークからのアドバイスをもとに書いた資料「現在の発達状況と指導上ご配慮願いたいことについて」を担任に手渡してお願いしました。 担任の先生はベテランの先生でしたが、こちらが事前にお願いしたことについて実行してくださらないことが多く、残念ながら理解はなかなか得られませんでした。子供達への対応にも問題があるように見え、クラス全体がざわつき、いつ学級崩壊してもおかしくない状態でした。 そんななか、息子が友達に蹴られて唇を切る怪我をして帰ってきました。しかもその際、保健室にも連れて行ってもらえず、担任からの連絡もありませんでした。息子がきちんと訴えに来たり、説明しなかったからだと言う先生の説明に私達は怒りや不満が募りましたが、エルベテークに相談すると、落ち着いて対応するよう諭されました。他の多くの保護者が直接校長に抗議を述べる中、努めて冷静な対応をとることと日々のご指導に対して担任に感謝の気持ちを伝えることを心がけたのです。 すると、二学期の後半になり、息子の苦手な図工の課題で放課後に先生が個別で指導をしてくださるということがありました。冷静な対応を心がけてきたことでこちらの気持ちが伝わったのではないかと思えた出来事でした。 幸い2、3年の担任は理解もあり、トラブルの際も迅速な対応をしていただいたお陰でクラス全体が落ち着き、息子も離席が減り、落ち着いて学校生活を送ることができました。
 指導や助言を得て、基本を忘れずに 家庭学習では、エルベテークの指導と同様、息子の対面に座り、姿勢を正したのを確認し、挨拶から始めることを心がけています。エルベテークの宿題1セット4枚を15分から20分を目安に取り組むため、始まりと終わりの時間を意識させます。時間を意識させることでその間は独り言を言わない、よそ見をしないなどの我慢につながり、今は1セットを1人で集中してやり遂げるようになりました。 また、字形や正しい筆順、丁寧に書くことにも注意を促しています。息子は焦って書くことで続け字になったり、雑になりがちなので、気が急いている時にはいったん手を止めて落ち着かせた上で、丁寧に書けるまで何度も書き直させています。
学校では、これまで社会性の幼さから誤解を招いたりからかわれたり、暴力をふるわれたりするトラブルがたびたびありました。しかし、学習面での努力が徐々に認められるようになり、毎年、区で実施する漢字検定に満点で合格するなど、周りからの息子に対する評価が変わってきているのを実感しています。代表の著書にもありましたように「なにより本人が力をつけていくことが大事である」ことの大切さを再認識しました。 4年生になり、学習面においても、学校生活や友達とのやり取りなどにおいてもますます難しくなっていくと思います。また本人も思春期に向けた成長過程にあり、親に反抗的な態度をとることも出てきました。今後もエルベテークの先生方のご指導やご助言を得ながら、基本を忘れずに、日々息子と一緒に学び成長していきたいと思っております。


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