エルベテーク
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指導事例

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Yさん 小学6年生 (年少11月入会 自閉症)

「クラスの模範です」と担任から言われるほど成長

療育を続けても言葉は出ない娘

 2歳8ヵ月のときに発達専門の病院で自閉症と診断されました。当時、言葉は一言も出ず、目も合わず、呼んでも振り返りもしない、家から出ると一歩も歩かず抱っこするまで激しく泣き続ける、所かまわずパニックを起こし大泣きしているような状態でした。この子をどう育てていけばいいのか、どう接すればいいのか、将来どんな大人になるのか、不安ばかりの毎日でした。

 そして、市の保健センター主催の発達障害児の親子教室に通い、その後、年長まで市内の心身障害児通園施設へ通っていました。通園施設では、母子登園をして親子で楽しい時間を過ごしました。たくさんの先生がいて、優しく見守られている毎日。トイレや着替えや食事も介助なくできるようにと指導していただきました。少しずつですが、娘の成長はあったと思います。しかし、相変わらず言葉は出てこない、施設のベテランの先生から「パニックの激しさは歴代1、2位だ」と言われるほどのたいへんなパニックも治まらず、「このままでいいのだろうか。何かもっと発達を促すような効果的な療育を受けてみたい」と思うようになっていました。そんな時に、同じ学園に通うお母様からの口コミでエルベテークを知り、入会させていただいたのでした。

「静かに。だまって」から始まった学習

 4歳直前でエルベテークに入会した時は、まだ意味のある言葉はなく、視線も合わず、独り言のように無意味な単語をつぶやくだけでしたが、エルベテークの先生方の毅然として粘り強い指導により、会話も徐々にできるようになっていきました。独り言を止めさせるために、「静かに。だまって」と口を閉じるように家でも注意するようにしました。最初の頃、私は難しくてできないと心の中であきらめていましたが、少しずつ指示が通るようになっていきました。そこで、私の膝にだっこして、文字の読みや書きも教えられるようになりました。すると、言葉も増えていき、落ち着いて行動できるようになっていきました。

 しかし、小学校については、当初は養護学校(支援学校)か、特殊学級(支援学級)しか考えていませんでした。年長の夏、エルベテークの先生から「まだまだ問題はあるが、普通学級で学ばせてみては?」と言われ、そこから普通学級も視野に入れ考えるようになりました。不安も大きく、正直迷いましたが、教室で学習している時の子どもの姿勢のよさ、言葉の理解と読み書きの力が伸びてきたことなどを考えて、思い切って普通学級に入学させることにしました。

クラス中が騒いでいても授業の準備

 入学式の日に担任の先生と指導上配慮いただきたい点について打ち合せしました。座席を最前列にしてもらい、日直や係などもさせていただきました。

 2年から6年まで毎年クラス替えがあり、担任の先生も代わりました。学年が上がる時は、新しい担任の先生に娘の状態を説明して理解していただけるようにしてきました(曖昧な指示ではどう行動していいかわからない、自分から友達の輪に入っていけないなど)。先生方同士でも娘の状態をきちんと申し送りをしてくださり、安心して新学期を迎えられました。

 今までの担任の先生方みなさんに「Yさんはクラスの模範です」と言ってもらっています(多少お世辞はあると思いますが)。チャイムが鳴ったら、クラス中が騒いでいても授業の準備をして、きちんとひざに手を置いて座っているそうです。エルベテークの学習を通して、学ぶ姿勢、言葉遣い、生活態度など細やかな部分まで指導していただいたお陰です。

 今年の5月には、漢字能力検定の6級に挑戦し合格しました(190点/200満点)。6級は『小学校5年生修了までの漢字』ということで、エルベテークでの繰り返しの学習の成果だと思います。

中学校も普通学級へ

 あと半年で中学生になります。以前は想像もしていなかった中学校の普通学級に進むことを、今では当たり前のことと受けとめています。このように思えることもエルベテークでの適切な指導と学校の先生方の配慮があったからこそと感謝しています。

 しかし、中学に進学するにあたって課題がないわけではありません。これからは親との関係よりも友達との関係のほうがより親密なものとなってきます。自分から友達の輪に入り、その場にあったコミュニケ-ションをとれるかどうかが、今後の課題だと認識しています。「空気を読む」ことは健常者でも難しいことですが、エルベテークでの学習や日常生活での練習を今後も継続していくなかで、その課題を解消することができればと考えています。


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