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指導事例

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Nさん 小学6年生 (年中2月入会 精神発達遅滞)

親の予想を超えた力を発揮するようになった息子

エルベテークに通うまで

 息子は、1歳の時に急性の脳症にかかり、けいれん重積や呼吸困難、意識障害を起こし、一時は、医者から「最悪の事態も覚悟しておくように」と言われる状態でした。その後、なんとか回復はしましたが、後遺症が残る可能性を指摘されました。以来、抗けいれん薬を常用していますが、その後も数回にわたりけいれんを発症しています。

 そのようななか、2歳頃から「発達が遅れているのでは」と感じるようになりました。言葉をほとんど発せず簡単な会話もままならない、幼稚園に入っても、先生から、「お友だちが全員部屋でお遊戯をしているなか、一人だけ一日中砂場で遊んでいた」と聞かされる等々。

 当然、親としては将来のことを考え限りなく不安になりますので、息子の発達のためいろいろと試してみましたが、いずれも効果が上がっているとはとうてい思えません。焦る気持ちもあり、息子の力を最大限伸ばしてやれる方法はないかと必死に探していたところ、偶然、エルベテークを知り、年中の2月から通い始めました。

エルベテークに通うようになってから

(1)学習面

 息子は論理的・概念的な思考が人一倍苦手で、例えば「数」などを理解させるのは本当に難しく感じていたのですが、エルベテークでの学習により、いつの間にか少しずつ理解できるようになっているのは驚きでした(息子の頭の中でどういう経緯で理解できるようになったのか、良い意味で謎のままです)。

 そのため、国語と算数に関しては学校でもなんとかついていけています。もちろん、新しい単元を学習すると以前覚えた内容を忘れがちになるなど、知識の定着は容易ではありませんし、学校のテストの結果も、多くの場合、決して良いとは言えませんが、「テストは理解できていないところを見つける機会」と割り切り、少しずつでも復習するようにしています。

 他方、理科や社会については、正直手が回らない状態で、頭の痛いところです。夏休みなどにまとめてリカバーしようとしますが、どうしても国語や算数に時間をとられ、思うようにはいっていません。

(2)幼稚園・小学校での生活面

 幸いにも学校や先生との関係では大きな問題はほとんど起きていません。小学校では、エルベテークのご指導に従い、担任の先生が代わるたびに息子の発達状況に関するメモをお渡しし、可能な範囲でのご配慮をお願いしています。唯一、2年生と3年生に進級した際、学校側から補助教員をつけることを強く勧められ、とても迷ったことがありましたが、エルベテークからの「クラス全体から切り離されてしまい、普通学級にいる意味がなくなるし、自然な友達関係も阻害されることが多いので、補助教員はつけてもらわないほうが良い」旨の的確かつ懇切丁寧なアドバイスにより適切に対応でき、本当に有り難く感じました。

 エルベテークには、それ以外にもいろいろとご相談させていただいていますが、そのつど、親身で具体的なアドバイスをいただき、本当に感謝しています。悩みの渦中にいると、ともすれば冷静な判断ができなくなるところ、アドバイスを伺ってみれば確かにそのとおりであり、なぜそのような判断ができなかったのだろうとハッとさせられたことも一度や二度ではありません。

 他方、学校側でなく息子の理解力不足が原因で生じる問題はあります。担任の先生にある程度サポートしていただいてはいますが、例えば、学校行事に関する口頭での指示が理解できず、何をすべきかまったく分からなかったり、なぜか教科書を紛失するなど、普通では考えられないことでバタバタするのは珍しくありません。

 また、理解力やコミュニケーション能力不足は友だち関係にも影響しており、友だちの判断に過度に依存したり、友だちから不本意な形で物事を押しつけられたりすることも多いようです。「自分の頭で判断しないといけない」と教えても、自分(の判断)に自信が持てない息子にとってそれはなかなか難しいのでしょう。

家庭で気をつけていることについて

 学習面では先に述べたとおりですが、それ以外では、息子がなかなか自分に自信が持てないでいることについて、人格形成にも良くないだろうと思いとても心配しています。

 そのため、本人の実力を踏まえギリギリの負荷となるところを狙いつつ、できるだけ「成功体験」を増やすように努めています(必ずしもうまくいっている訳ではありませんが)。例えば漢字検定を受けさせたり、ピアノの発表会を経験させたりしていますが、いずれもこの動機からです。

最後に

 親としては、息子が小さい頃は、現実をなかなか受け止められず、変に希望を持ったり、逆に自暴自棄になりかけたりと、気持ち的に大いに不安定でした。今はさすがにそういうことはありませんが、学校の勉強や友だち関係は今後ますます難しくなりますし、「けいれん」のおそれは抱えたままであり、将来のことを考えるとやはりとても不安です。

 しかし、息子は、エルベテークもピアノのレッスンも行くのを嫌がったことは一度もなく、いつも真面目にコツコツ取り組んでいます。そのおかげか、例えば学校の調べ学習で「1人で立派に発表していた」と先生から褒められたり、二泊三日の移動教室では班長として頑張ったりするなど、親の予想を超えた力を発揮するようにもなっており、少しずつでも確実に前進していることは実感しています。

 今後も、エルベテークの先生方のご指導を基本に、今できること―生懸命頑張っていきたいと考えています。


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