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指導事例

指導事例

Iさん 中学1年生 (4歳2ヵ月入会 発達遅滞)

課題をきちんとこなしていく姿勢・習慣が大切

〈エルベテークに入るまで〉 娘に合った指導方法を求めて

 娘は、両親が共働きのため生後3ヵ月半で区立保育園に入園しました。歩行や言語などは遅かったのですが、1人っ子で、入園時に最年少だったこともあり、あまり気に留めていませんでした。発達の遅れをはじめて指摘されたのは、3歳児検診のときで、その後、保育園からも勧められ、3歳4ヵ月頃から、区の福祉センターで言語療法と運動療法を月2回ほど受けるようになりました。年少の4月にセンターで行った発達検査では、全体的に発達が遅れており、総合的には実年齢の6割弱ほどの発達状態でした。
 センターに通ううち、私たちは次第に「方針や目標が示されないまま決められた療法をこなすだけで娘の能力は伸びるのだろうか?」と疑問を持つようになりました。センターの臨床心理士に「これくらいの年齢から発達が遅れている子は成人しても普通の子に追いつく可能性は低い。教えなくても自然に吸収するのが普通なので、遅れは親の責任ではなく子どもの問題」などと言われ、疑問はさらに大きくなりました。
 発達に問題ある子とない子を振り分け、問題ある子には特殊な『療育』を行っていくという方法で本当に成長が期待できるのか、もっと娘にあった指導方法があるのではないのか、という気持ちがだんだん大きくなり、ほかにどこか適切な機関がないか探しはじめました。民間の療育団体に行ったり臨床心理士の先生と会ったりしましたが、いずれも「分析はするが、教育はしてくれない」という印象でした。
 そうしたなか、ある日、インターネットで「エルベテーク」を見つけました。「教わる力を身につけるのが大切という点では、発達に問題のある子も問題のない子も同じ」というエルベテークの理念・方針は、私たちが考えていたこととまさに同じでした。さっそく相談会を経て通わせることに決め、娘は、4歳2ヵ月のときから12歳の現在まで、もう8年間お世話になっています。

〈小学校入学まで〉 学校との連携に向けて努力

 エルベテークには、学習のみでなく、学校や先生との接し方についても、いつも有益で具体的なご助言をいただいています。小学校入学の際も、どのような選択肢があるのか、区や小学校への対応をどうしたらよいかなど不安な点を十分ご相談いたしました。
 娘は、全体的に発達が遅滞し、中でも手先を使うことや運動が特に苦手ですが、いつも笑顔で人懐こく、協調性があります。そうしたことから、普通学級に入学した上で、学校と十分に連携し学校生活を円滑にすすめるよう親も努力していくことが、成長を最も期待できる方法だと確信するようになりました。就学猶予も視野に入れ、年長の夏に、病院で発達検査のほか遺伝子検査も受けましたが、「今の医学でわかる範囲での遺伝子の異常はない」との結果で、安心する反面、医学的な解決策はないのだなとも思いました。
 幸い何事もなく区立小学校の就学通知が届き入学説明会の日、娘は案の定簡単な課題ができず、ほかの皆さんが教諭と面接する中、うちだけ校長面接となりました。が、娘の現状などを短時間でも校長とお話でき、かえってよかったと思えました。入学前の3月には校長・副校長と面談し、娘の現状やクラス分けへの希望などをお伝えし、入学式当日には、娘の発達状況や希望などを2枚程度のレポートにして担任にお渡しし、面談の時間をとっていただきました。その後も担任が変わるたびにレポートを作成して面談を行いました。

〈小学校時代〉 担任と級友の理解を得て

 入学後は、グループ発表や団体競技など集団行動のとき、お荷物になり、いじめられないかが特に心配でした。在学中、いじめの芽はありましたが、娘は地元で生まれ育ち性格も人懐こいためか、担任だけでなく級友や周囲もよく理解し見守ってくれ、区も適宜補助をつけてくれるなど環境にも恵まれ、大きな問題はないまま今年の3月に無事卒業にこぎつけました。
 在学中2回ほど校長に呼ばれ、通級への通学を勧められましたが、そのつどエルベテークの助言を受け、普通学級で学ぶことが娘の成長に最もよいと考えていることを真摯に伝えました。すると、よく理解していただき協力してもらえました。
 人前で話すのが苦手な娘ですが、卒業式では、大勢の前で、一言ですが卒業の言葉を述べることができました。在校生がつくるアーチをくぐる際、主事さんまでも「○○ちゃんおめでとう。よく頑張ったね」と声をかけてくれ、いかに周囲に暖かく見守られていたかを改めて実感しました。

〈中学校入学〉 「自分でできることは自分でやる」

 心配しましたが、無事区立中学校の就学通知が届き、今年4月に入学しました。エルベテークとご相談し、入学前に中学校側と面談するつもりでしたが、6年時の担任から「自分から一応引き継いでおくので、足りないと思えば、中学に直接連絡をとって面談してください」と言われたため、大丈夫かと思い、面談しないまま入学しました。  入学式の日、小学校時代同様、担任に娘の現状等についてのレポートをお渡しし30分ほど面談しました。それで心配ないと思っていましたが、入学後すぐの宿泊学習の間中、周囲に生活全般を頼りきりだったようです。帰宅後、担任と面談すると、「思ったより生活面での周囲の負担が大きいので補助をつけてもらうよう区に申請したい」と言われました。エルベテークにご相談すると、油断を指摘されるとともに、最悪の評価から出発すれば今後頑張れば評価が上がるだけだからと、制服の着替えなどを地道に練習するよう励まされました。
  その後、娘も次第に中学生活に慣れて落ち着いてきて、先日は理科の小テストで生まれてはじめての満点をとりました。褒められて本人も達成感があったようで、最近は「中学生なので、自分でできることは自分でやる。勉強を頑張る」と張り切っています。今後、どういう進路となるかわかりませんが、地道に精いっぱい努力して自信をつけ、自立していってほしいと思っています。 

 私も仕事をしているため、家庭学習についてのきめ細かい配慮はできておらず、実行してきたのは、学校とエルベテークの宿題をすべてやることくらいです。遅れず忘れず提出し、忘れ物をしないことを心がけています。課題をきちんとこなしていくことが、周りの評価にも、本人の自信にもつながるのではないか、と思っています。


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