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指導事例

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Nさん 小学1年生 (3歳9ヵ月入会 発達遅滞)

「みんなと一緒に勉強するのが楽しい」と話す息子と共に

息子の発達に違和感を持った

 息子は今年の春から小学1年生になりました。3歳9ヵ月時からエルベテークでお世話になって早いもので3年半以上になります。

 息子の発達に違和感を持ったのは、1歳6ヵ月健診の頃でした。家でも課題を練習してみようと子どもと向き合ったのですが、私の言っていることが理解できていないようでした。そのことを健診で指摘され、2歳になったらもう一度様子をみせることになりました。

 その頃、市の子育て支援で開放していた小学校の一室で、子どもをよく遊ばせていたのですが、そこで保健師に遊んでいる息子をみてもらいました。保健師からは「よく遊んでいるようだし、もう少し様子をみましょう」と言われました。周りのお母さん方からも「うちも言葉が遅いから大丈夫」とか、「兄弟で比べないほうがいいよ」と言われ、不安と疑問をかかえながらも時間が過ぎていきました。

 しかし、「遅い」と言っていたお友達も少しずつ話す姿を目の当たりにして、疑問が確信にかわりました。

大きくなる不安と療育の疲れ

 そこで、市の子ども発達相談に電話をし、息子をみてもらったうえで、発達の心配のある子どもが通う子育てサロンを紹介してもらいました。また月1回、市の子ども発達センターに親子で通い発語を促す療育を受けました。

 息子は言葉の発達も遅かったのですが、他にも友達に手が出たり、押したりといったトラブルや多動もありました。体が大きいのでサロンの中で息子を恐がる子も出てきました。相変わらず言葉の発達も遅く、どうしたらよいかサロンの保育士に相談すると、県でやっている通園施設があることを教えてもらい、運良く3歳3ヵ月時から週3日、親子で通うことができました。

 少しずつ発語が増え、トイレが自立できるなど成長した部分もありましたが、まったく会話にならないなど、私の中では不安が大きくなっていきました。「言葉を促すためにどんどんお母さんが話しかけてあげましょう」という療育にも正直疲れてしまいました。

 この施設の通園期間は1年間が限度と決まっていることもあり、4歳になった4月から統合保育をしているキリスト教系の幼稚園に行くことにしていました。

 しかし、このような状態では園でトラブルを起こすのは目に見えています。何とかしなければと思い、図書館で『発達の遅れが気になる子どもの教え方』という本を手にとったのが、エルベテークとの出会いでした。具体的な指導の手順が書いてある内容に「これだ」と思い、主人とも話して、とりあえず指導相談会に申し込みました。

 今振りかえってみても、あの時にエルベテークに出会うことができて本当によかったと、しみじみ思います。

エルベテークのやり方を周りに伝達

 3歳9ヵ月時の1月に入会し、4月に幼稚園に入園してからは、週1回早退して栃木県から通うことになりました。年少の頃はやはり、叩いたり押したりといった友達とのトラブルがあり、私は相手の保護者に謝ることも多く、精神的にきつい時期でもありましたが、エルベテークでのやり方を園の先生にも実践してもらい、息子の目を見て話すなどしていただきました。そして、エルベテークでの学習を通して言葉でのやりとりが増えてくるにつれて、年中の頃にはトラブルが減っていきました。

 また、周りが見えるようになってきたのか、年下のお友達が泣いていると「どうしたの?」と駆け寄って慰めたり、鼻水が出ている子にティッシュで鼻をかんであげたり(少々力が強くて嫌がれることもあったのですが)と、やさしくしてあげたいという気持ちが見えてきたことは嬉しい驚きでした。

 園の先生は「ほかにもエルベテークで実践していることがあれば教えて下さい」と指導に好意的でしたので、『発達の遅れが気になる子どもの教え方』、『誤解だらけの「発達障害」』の本を読んでいただくなど、少しでも理解してもらえるよう努めました。

 息子は少しずつ成長をみせてくれたものの、ふざける、奇声を出すなどもしており、年少、年中のころの園の行事や参観はいつもはらはらしながら見守っていました。

 常に先生が付き添っていることが多かったのですが、年長になって最後のクリスマス会では、本物の蝋燭を持ってみんなと一緒に聖歌隊に最後まで静かに参加でき、生誕劇で羊飼いの役をやって、台詞も大きな声で言えました。その姿にとても感動しました。

 当初、家庭学習は母親の前では甘えが出てしまい、できないと奇声をあげたり、ふざけたりしていました。私も感情的になることが多く、難しいものでしたが、エルベテークで言われているように、親が主導権を握り、中途半端で終わらせないといった気持ちでやってきました。姿勢の保持や目を見て話す・聞くことは今も課題であり、常に難しさを感じています。

登校前に約束をし、息子を送り出す毎日

年長になって小学校を意識してからは、学校は勉強するところでふざけるところではないことを分からせるために、息子を連れて上の子の参観や文化祭に行きました。

 就学健診は無事に終え、1年生になれたのですが、周りの友達と一緒にやっていけるのか、授業中離席しないかとても心配でした。担任の先生には入学式の後「現在の発達状況と指導上ご配慮願いたいことについて」を手渡し、その後何かあった時は連絡帳でやりとりしています。

息子は離席しないものの、授業の後半になると集中力がとぎれ、横を向いたり、そのため先生の指示に遅れがちです。他にも友達とのやりとりなど、課題は多いのですが、担任の先生が、席を前にする、息子を孤立させないよう配慮するなど、こちらの要望をよく聞いて気を配ってくださっていることもあり、今のところ多少のトラブルはあるものの、落ち着いて学校生活を送れています。

家庭では毎日、登校前に約束(ふざけない、先生の話をよく聞く、友達を押さない)を息子としています。

「みんなと一緒に勉強するのが楽しい、国語や算数の勉強が楽しい」と言う息子。少し前まではこんなことを言うようになるなんてまったく考えられませんでした。「文字が丁寧ですね」と担任の先生に褒められたり、授業がわかるということが、本人の自信につながっているようです。これもエルベテークの先生方のおかげと深く感謝しています。

 しかし、息子はまだ1年生。これから勉強もどんどん難しくなりますし、いろいろ困難なことにぶつかると思います。気を引き締めて、これからも毎日がスタートラインの気持ちで、親子で一歩一歩進んでいきたいと思います。


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