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指導事例

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Sさん 小学3年生 (年長7月入会 自閉症)

エルベテークの教えをやりきることが成長につながる

「この子はもう話せないないということですか?」

 現在小学3年生の息子は発語がなかったため、専門医の勧めで2歳4ヵ月から4才になるまで地域の療育センターで月1回個別心理を受けながら様子をみていました。そこは、心理の先生とおもちゃで遊びながらやりとりを通して話したい気持ちを育てるやり方でしたが、発語の進歩はありませんでした。発語はないものの座ることはでき、穏やかで他人に迷惑をかける子ではなかったので、幼稚園に受け入れてもらい年少から通わせました。
 まったく言葉が出てこないので、年中の1年間は幼稚園を休み、毎日療育センターに通い始めたのです。そして年中の秋、専門医より「知的遅れを伴う自閉症です」と告げられました。その時はもう4才半でした。ここまできたら、公的療育だけでは難しいと思い、紹介された民間の療育教室に月曜から土曜の毎日通い親子でがんばりました。
 しかし、精一杯努力しながら半年ほどたった年中の3月、この療育教室の方から「これ以上、発語の指導はできません。声が出てこないのです。他のスキルを伸ばしていきましょう。タブレットを使っていきましょう」と。私が、「この子はもう話せないということですか?」と問うと、「一生しゃべれないとは言い切れませんが、ここで半年間関わらせていただき言葉が出てこなかったお子さんは、今小学3年になってもまだ言葉が出てきておりません」と。その時、目の前が真っ暗になりました。私たちの希望する口の開け方から発音までの言語指導をしてくださる所はないのかと、このままではこの子は本当に一生話せないかもしれないという焦りと不安で、もう限界でした。

発語・発声に結びつく指導に、驚く

 そんなとき、通っている幼稚園の園長からお聞きした話を思い出しました。以前、オムツもとれず言葉もでていなかったお子さんが、発達障害専門の塾に通い、年長になって単語が出てきて、小学校では繰り上がりの計算が一番にできたという話でした。その塾がエルベテークだと教えてもらい、さっそく指導相談を申し込みました。 
 その時、初めての先生を前に30分きちんと指示に従い学習に取り組む息子の姿を見て驚きました。そして何と、その相談の場で6音出たのですから。その音を私たちは初めてハッキリと聞きました。同時に口まわりの筋肉が弱いこと、今まできちんとした指導を受けていないので声の出し方が分からないことなど、今やるべき最優先課題を明確に示していただき、納得することばかりでした。「まずは、言葉が出るようにしないといけませんね」と先生からも冷静におっしゃっていただいたことで、もう頼れる所はここしかない、とにかく頑張ってみようと夫婦で決断をし、今までの療育を全て整理し、翌週からすぐに通い始めたのでした。 

 そして、年長の7月から入会したにも関わらず小学校入学前には、簡単な質問にも答えられるようになりました。名前、誰と来たか、何に乗って来たか、担当の先生のお名前、クラス名など。正直、ここまで答えられるようになるとは思っておりませんでした。
エルベテークに出会うまでは、「母親がじっくりと絵本を読み、遊んであげることが大切」「言葉の出ていない子は遊びながら話したい意欲を育てる」「絵カードをたくさん使って言葉を教えていく」「体の緊張をほぐし、手遊び模倣することが発語に結びつく」などアドバイスされ、家庭でも精一杯やってきましたが、まったく発語につながりませんでした。そのような療育では時間とお金をかけて週に何回もただ通っているだけで話せるようになる訳がなく、きちんとした正しい言語指導が受けられているか、そして家庭での練習方法をわかりやすく教えてもらい、それを実践できるか、そこが重要なのだと、今ようやく少し落ち着いたからこそ、そう思います。

家庭学習の質を上げる親の役割

 お陰さまで、平仮名の読み書き、20までの数などを進めていただいたおかげで、ランドセルを背負い、支援級へ入学する運びとなりました。しかし、息子は発語の問題に加え、覚える力もとても弱く、たし算の学習でも大変苦労しました。たす1の最初の5問を覚えるのにどれだけ時間がかかったことか。このペースで行くと小学校6年間はたし算だけで終わってしまうのではないかと不安で気が遠くなりました。
 そして、1+2すら覚えられず、家庭では「ダメだ~」と泣き出すようになりました。そこで、エルベテークにお電話してアドバイスをいただき、教室でのたし算の学習を見学することになりました。するとそこには、泣かずに一生懸命先生とたし算に取り組む息子の姿がありました。息子も必死で覚えようとしているんだな、ここで私がめげてはいけないと気持ちを奮い立たせ、トイレのドア、お風呂のドア、寝室のドアなどに一日一つ式を貼って読ませたりしながら、毎日繰り返し練習しました。そして、足し算、引き算、繰り上がり、繰り下がりと進んでいくと、掛け算はだいぶ楽に取り組めるようになりました。
 3年生になり、コミュニケーションもだいぶ広がってきました。運動会でも成長を感じ嬉しく思っておりましたが、今度は気持ちのコントロールが上手くいかず、家庭学習の態度で壁にぶつかりました。だんだん学習が難しくなっていくからなのか、鉛筆を投げたり、親を叩こうとしたり、離席して騒ぎ走り回ったりするようになりました。
 そこで、またエルベテークの実習に入らせていただくことになりました。教室を移転してから初めてでした。とてもスッキリとしたお部屋、静かなキリッとした緊張感のある空気、そこで静かに手足も動かさずに座っている息子を見て、思わず、「何この子、家と全く違う。目つきが違う…」と衝撃を受けました。そして、気づいたことは、私自身が息子のしてほしくない行動を見逃しそのままにしていたことが原因でした。いつのまにかエルベテークからの教えと異なる接し方をしていました。私の教え方、声掛けのタイミングが悪かったんだなと大いに反省しました。

さまざまな場面で役立つ学習の意義

 このように、つまずき困っているときは、いつも助け舟を出してくださるエルベテークの先生方には本当に感謝です。大変心強いです。先日の懇談会で羽山さんも、⚪︎⚪︎先生の口調を真似して、家庭でも同じように実践されたとのお話でした。学習面だけでなく生活面、食べ物のこだわりなども、エルベテークでの教えをやりきることが大切だと。エルベテークの学習を通して学んだことは、本当に様々な場面で役に立って行くものだと再認識させていただきました。 生方にご指導いただきながら、皆様と一緒にくじけず頑張って行きたいと思います。


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