エルベテーク
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指導事例

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Sさん 小学4年生 (年少3月入会 広汎性発達障害)

学習を通して発達の遅れを少しずつ克服

心身障害児通園施設でも言葉の遅れは取り戻せなかった

 現在、小学校4年生の息子はエルベテークに通い始めてから6年になります。3歳になっても言葉が出てこなくて、目も合いませんでした。3歳半健診の時、発達の遅れを指摘されましたが、「成長を見守ってください。通院の必要はありません」と言われただけでした。

 その当時の息子は、公園に行っても、他の子どもたちと交わることができず、動きがぎこちなくよくけがをしていたので、遊ばせる時はいつもハラハラしていました。電車が大好きで、電車の見えるところに行くとその場から離れようとせず、駅のホームでは興奮して電車が来るまでぴょんぴょんジャンプを繰り返していました。出る言葉は、独り言のような擬音語や擬態語だけでした。       

 そして3歳の秋、幼稚園の入園相談で園長より「この子はここに来るのではなく、発達を見てくれる病院へ行きなさい」と言われました。すぐ市の保健センターに行くと、「広汎性発達障害」と診断されました。療育手帳は「B」ランクでした。そして、心身障害児通園施設を紹介され入園しました。先生方にはよくみていただいたのですが、やはり、言葉の発達の遅れを取り戻せず、また、落ち着いて椅子に座っていることもできませんでした。
 そんな状態が続いていた3歳8ヵ月のとき、同じ悩みを持つ方よりエルベテークの存在を教えてもらいました。すぐ指導相談会に参加して入会を決めました。「言葉が話せるようになってほしい」「コミュニケーションがとれるようになってほしい」、それだけが私どもの願いでした。

学習の成果によって普通学級入学を望めるまでに

 入会してしばらくすると、椅子に座っていることもできなかった息子が80分間姿勢よく座って学習を受けるようになりました。そして、言葉も少しずつ言えるようになっていきました。また、数やひらがなが読み書きできるようになっていったのです。
 そこで「健常児とのふれあいも大切ではないか」と思い、週末2回の地元のサッカーチームに入れてみました。チームの子どもたちや母親から、最初の頃は奇異な目で見られていましたが、主人が積極的に役員を行うなどして約3年半がんばることができました。
 そのようにしながら通園施設に年長まで3年半通いました。年長の秋には療育手帳のランクは「C」のグレーゾーンになりましたが、教育委員会の小学校入学の判定は「支援級判定」でした。私たちは「ここまで成長してきたので、学校の力を借りて普通学級で学ばせたい」と考えるようになっていたため、その考えを伝えると、予想したとおり教育委員会と通園施設より「普通学級は難しい」と猛反対されました。しかし、夫婦でじっくりと話し合い、やはり普通学級に入学することにしました。
 この結論を出せたのは、エルベテークのご指導のおかげでした。教育委員会との受け答えの仕方、小学校への対応の仕方など懇切丁寧に相談にのっていただきました。アドバイスにしたがい、入学前の3月に小学校の校長・教頭あてに「指導上ご配慮いただきたいこと」というレポートを作成し、親子で面談を行ったうえで受け入れていただくことになりました。 
 入学当初は、息子の力不足に加えて、また支援級と判定されたのに普通学級に入学したことを快く思われない方もいて、順風満帆というわけにはいきませんでした。 
 しかし、エルベテークの学習を通して10になる数から始まる基本的な計算をしっかり身につけ、ひらがなや漢字を筆順を守り姿勢よくていねいに書けるようになっていきます。家庭でも学校でも声をかけなくても一人で学習に取り組む姿勢も整ってきました。そんな様子に、担任の先生も息子のことをよく気にかけてくださるようになり、親身になって接していただけました。ほんとうに助かりました。秋の療育手帳の更新では「判定外」となり手帳がなくなりました。

具体的な対応でいじめを乗り越えた

 ところが、3年生になるといろいろな問題が出てきました。たとえば、朝家を出るときに登校を渋ったり泣いていやがることが増えてきました。実は、同じマンションの登校班の5年生の3人組からランドセルをひっぱられたり、わざと置いていかれたり、たたかれたりしていじめられていたのです。その登校班には同級生が数人いましたが、自分がいじめられたくないので、見て見ぬふりをしたり、一緒になっていじめたりしていたようです。
 そこで、すぐエルベテークに相談すると、まず事実関係を自分の目で確かめることが大事だとのことでした。次の日、通学班の班長がわが家の玄関まで息子を呼びに来て「みんな待っている」と言いました。急いで出かける息子のあとを私はこっそりつけました。いざ着いてみると集合場所には誰ひとりいませんでした。困惑する息子の様子をみんなで隠れて見て楽しんでいたのです。通学班の班長自らが、いじめの首謀者だとわかりました。
 驚きと同時に怒りの気持ちでいっぱいになりましたが、すぐにエルベテークに連絡して対処の仕方を教えてもらいました。そしてご指導の通りに、事件があった数日の出来事をメモした文章を作成し、担任の先生に直接会って相談しました。すると、教頭先生が通学班の子どもたち全員とその子たちの担任全員を集めて、息子に謝罪させ、二度としないことを約束させました。
 そして1ヵ月半の間毎朝、担任の先生方が交代で通学班の様子を見に来てくださり、事件は解決しました。これも学校への相談の仕方から具体的な対応までエルベテークから的確なご指導があったからこそだと感謝しています。
 先日、学校の授業参観と懇談会では、「理科のノートの取り方や単元のまとめが良くできている」と担任の先生がほめてくださいました。まだまだ、力の足りないところや発音の幼いところがありますが、3歳のとき「広汎性発達障害」と診断され言葉が出ていなかった息子がよくここまで成長してくれたことを家族みんなで喜んでいます。


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