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季刊誌―エルベテーク

2020年 夏季号 保護者の声

 今号では「保護者の声」シリーズの新しい試みとして子育ての《過去と現在》に焦点を当てて保護者による成長の記録を紹介します。
 紹介しようと考えたきっかけは今回の長期臨時休校でした。詳細は「保護者の声①」を読んでいただければわかりますが、Nさんの息子さんは高校に進学したものの、コロナ禍によって中学の卒業式に親は参加できず、また高校の入学式は行われませんでした。そして、高校から送られてきた宿題の山に独りで格闘する日々が始まったのです。多くのご家庭でもほとんど同じで状況だったのではないでしょうか。
 実は、そこからがNくんの素晴らしいところで、それまでに身につけた学習習慣を拠り所にコツコツとめげることなく宿題に取り組みました。家庭では、これまでなら朝早く会社へ出かけていたお父さまがテレワーク中でした。そばにいるNくんの様子がどうしても目に入ります。そして、「自分の子供とは思えない」と口にしたというのです。ふだんから息子の成長を聞いていたけれど、ここまでしっかりしているとは……というのが、お父さまの発見でした。Nくんの成長を確認ください。
 ところで、Nさんには7年前、Nくんが小学校2年生の時に「保護者の声」に幼児期からの様子を書いていただきました。現在、同じような年頃のお子さんを抱える保護者の方の子育てにも大いに参考になると思います。そこで、現在の様子を改めてまとめていただいた文章、そして7年前の文章を2つ並べてみることにしました。読み比べてみてください。

保護者の声

現在のNさん(高校1年)のお母さまより(小学校4年生~高校1年生の成長の記録)

休校中に確認できた息子の成長

 息子の成長を2013年1月発行のエルベテークの季刊誌冬季号に掲載していただいてから7年が過ぎました。今年4月息子は高校生になりました。前回は、生まれてから小学校2年生までの様子を書かせていただきました。
 今、振り返ってみると、あの頃は大変でしたが、あっという間だったと思えます。現在、子育てで大変だと思われているお父さま方、お母さま方に、少しだけ先を経験した者からお伝えしたいと思います。それは、必ず大変な時期は終わります。毎日の積み重ねによって、必ず良い方向へ向かうことができます。共にがんばりましょう。

全校で一人だけ模範生徒として表彰される

 さて今回は、小学4年生からのことを書かせていただきます。主人の転勤による3年間の地方暮らしから、東京に戻ることができ都内の公立小学校に転校しました。担任の先生は、とても変わっていて、子どもが書く連絡帳がありませんでした。それまでは、学校では必ず予定などをメモするようにしていたので大変戸惑いました。宿題もしたくなければしなくてよい……など、びっくりすることばかりでした。授業が終わるとホームルームでは歌をみんなで歌っていました(しかし、塾や習い事に間に合わない子どもが出てきて問題となりました)。
 担任の先生は、絵を描くことにも力を注ぎました。息子は絵が苦手だったため、家で練習するなど大変でした。息子もみんなと一緒に歌を歌ったり、少しは模写ができるようになったりしました。それらは、エルベテークでのしっかり見て書き写す、人の話は目を見て集中して聞く、家での勉強をしっかりやるなど指導の成果だと思っています。
 その後、大きな問題もなく、無事に小学校での生活を終えました。中学校生活は、大きなトラブルもなく、いじめにも遭わず、先生から注意を受けたこともなかったと思います。エルベテークでは、まず相手に対する挨拶から学びますが、それもあって、気持ちの良い挨拶ができたので、先生からの評判も良かったようです。
 卒業式前よりコロナウイルスの影響で学校がお休みとなり、楽しみにしていたいろいろな行事もなくなり、寂しかったようです。
 中学校の卒業式は残念ながら、親の参加はかないませんでしたが、息子が帰ってくると、嬉しい報告がありました。県の教育振興会より表彰状をいただいたのです。「特に勤労の精神を理解して率先精励したことは学友の範たるものを認める」と書かれていたことにびっくりしました。わが子が全校でただ一人このような賞状をいただけるとは、思いもよりませんでした。卒業式の後、先生にお礼の電話をして、賞状をいただいた理由を伺ったところ、中学校での態度が真面目であったこと、全部の宿題に取り組んでいたところなどを評価してくださったとのことでした。

父親を驚かせた学習姿勢

 そして、3月はコロナウイルスの影響で外出もできない日が続き、こんなときこそ普段できないことをしようと息子と話し合いました。本を読んだり、食事作りの手伝いをしたりして過ごしました。それでも、エルベテークの先生と約束した「勉強しない日を作らない」という決まりは守りました。
 4月に入り、新しく通う高校から教科書と書類が送られてきました。それを見た息子は大慌て。数学、英語、国語の三教科だけでしたが、大量の宿題がありました。それからというもの、毎日コツコツと宿題を始めました。また受験生が帰ってきたようでした。
 エルベテークもお休みでしたので、自分でやるしかありません。頼る人もなく、教科書のやり方を見て、数学の問題を解き始めました。黙々と勉強する姿を見て、主人が「うちの子どもなのか」と目を疑いました。ふだんから勉強をきちんとしていると聞いていたはずなのに、予想以上だったようです。お休みの間もエルベテークからお電話をいただき、状況を報告しました。「立派ですね」とおほめの言葉をいただきました。今までがんばってきた、毎日の積み重ねの習慣がとても大切であるとあらためて実感しました。
 高校では、5月から先生が事前に作成したビデオ教材によるオンライン授業が始まり、少し落ち着いて学習を進めることができました。その良い点は、見直しがいつでもできること。自分のペースで進められることなどです。反面、先生間の分かりやすさの差も一目瞭然で、動画を作ることも大変だと思いました。
 息子は一人で学習しているので、時々気持ちが切れてやる気をなくすこともあります。そんなときは、時間をかけて、気持ちが切り替わるまで待つことにしています。大人でも、なかなかこのような状況下では、うまく気持ちをコントロールすることが難しいので、仕方ありません。
 しかし、エルベテークの子どもたちは、きっと大丈夫です。息子はエルベテークの教えを今まで守ってきたから、ここまで成長できています。素晴らしい先生方が、しっかりサポートしてくださいます。安心してください。私ども家族は13年間お世話になっているエルベテークなくしては、考えられません。
 そして、6月になり、初めての登校がありました。小学校、中学校の入学式は家族で出席しましたが、今回は、入学式もなく一人で学校へ行きました。残念ですが、これも仕方ありません。「行ってきます」と出て行く息子の姿を見て、寂しくもあり、嬉しくもあり、複雑な気持ちでいっぱいでした。今後もオンライン授業中心のようですが、集団での学びも大切ですので、どうか早くこの状況が収まることを願っています。

Nくんが小学2年生のとき2013年1月4日発行の季刊誌91号に掲載した内容です。

幼児期のNさん
「時間がかかっても、やれば必ずできる」これが私の学んだこと

診断のみで適切なアドバイスはなし

 息子は1歳のころまでは、どちらかと言うと育てやすい子でした。1歳検診では、まだひとりで立ったり座ったりできなかったので、医師から「少し成長が遅いかもしれませんね」と言われました。しかし、「パパ」「ママ」「マンマ」など簡単な言葉を話すことができたので、私はあまり心配していませんでした。1歳半検診でつたい歩きをすることはできていましたが、自立歩行しておらず、指差しもなんとなく弱かったために、保健センターからは「1ヵ月後に歩いていなければ、トレーニングをしましょう」と言われましたが、その後すぐに歩き出しました。ところが、歩き出す前は家でおとなしく遊んでいたのに、歩き出すとベビーカーに乗ることを極端に嫌がり、どんどん自分ひとりで好き勝手に歩いて行ってしまうようになりました。
 この頃の好きなことは、交差点の信号機の点滅やドアの開閉を見続けたり、エレベーターに乗ったりすることでした。そして、信号機やエレベーターのあるところに行けないとわかると泣き叫び、私は「何でも嫌がるという魔の2歳児」にしては、あまりにも変だなと思うようになりました。2歳になり区の保健センターから連絡があり、保健師さんの訪問相談がありました。簡単な遊びを通しての検査をしましたが、息子は興味がないものにはぜんぜん反応しませんでした。保健師さんから、「発達で気になるところがあるので、親子教室に参加してください」と言われ、親子で参加することになりました。
 その頃、毎日の子育てをしながら私の心の中では、「この子はなにか他の子とは違う」と感じていました。離れて暮らしていた私の母に電話で相談したところ、「子どもと毎日一緒にいるあなたが『おかしい、なにか違う』と思っているのであれば、それは早めに専門の機関に相談したらどうか」と言われ、自分から県の療育センターに電話をして診察してもらうことにしました。すると医師より「自閉症でしょう」と言われただけで、どうしていけばよいのか教えてもらえず、不安は大きくなるいっぽうでした。今ふりかえると、その頃が出口の見えないトンネルの中にいるようで、一番辛い時期でした。

親として学習の成果を強く実感

 そんなとき、幸いにも本を読んでエルベテークを知ることができ、すぐに電話をしました。息子が2歳2ヵ月のときでした。2歳半より、同時並行で療育センターに通いながら、週に1回エルベテークに通い始めました。私も教室に通われている保護者の方の書かれた文章や本などを読み、随分元気づけられたものでした。
 息子はエルベテークでの学習が大好きで、家でも線引きなど、私が言わなくても鉛筆を持って宿題をする毎日でした。そして言葉が出るようになると、少しずつ生活の中で我慢もできるようになり、泣き叫んだりしなくなりました。
 2歳過ぎに療育センターの先生からは、「自閉症でしょう」と言われていたのですが、1年後の3歳のときには、「診断名はつけられません」と言われました。私はこれがエルベテークでの約1年の学習の成果だと強く実感しました。
 その後、主人の勤務が横浜から東京になり、迷うことなく信頼を寄せていたエルベテークの近くに住むことにしました。幼稚園には年中から通わせましたが、ほとんど問題なく楽しく過ごすことができました。この頃からお友達とも関われるようになり、幼稚園が終わった後、公園で遊ぶ約束ができるようになりました。エルベテークに通い始めた頃は、学習を続けていけばコミュニケーションが取れるようになるのか半信半疑で心配しましたが、分かることが増えれば自ずとコミュニケーションも取れることがよく分かりました。
 入学する予定の小学校も自宅の近くにあり、そちらで就学健診も無事終わり、入学式まであと1ヵ月と迫った日に、急遽また転勤することになりました。今度は、東海地方となりました。教室の近くだと何でも相談できるのに、それができないという寂しさがありました。それでも新幹線を使えばエルベテークに通える範囲だったので、よかったと思うようにしました。すぐにエルベテークに転勤のことを伝えると、「ここまで成長したのだから、心配ありません」ときっぱり言われ、送り出していただいたのが昨日のことのようです。
 息子は初めての環境にも落ち着いてニコニコ笑いながら、入学式を迎えることができました。ランドセル姿の写真付はがきをエルベテークに送ると、先生方から心のこもったお手紙をいただくことができました。今でもそのお手紙は、大切に置いています。エルベテークに出会えたことに感謝し、2歳から通わせていただき、私たち親子は本当に幸運であったと思います。そして今は月2回新幹線や車を利用して通うことになりましたが、親子して喜んで学習を受けています。

「この子はとてもいい子ですね」と声をかけてもらった

 息子は小学校入学前には喘息もあり、すぐに熱を出しては幼稚園を休んでいました。偶然、現在の小学校が家から2キロ半ほど離れていることもあり、毎朝歩いて通っているうちに元気になり、1年生では1度も休むことなく皆勤賞を取りました。2年生になっても休むことなく楽しく学校に通っています。
 それでも、昨年1年生の夏休み明けの9月頃から、同じ通学団でクラスも同じ子に、通学路で押されたり蹴られたりすることが頻繁になり、息子もだんだん学校に行くのがいやになった時期がありました。エルベテークに連絡したところ、適切なアドバイスをいただき、担任の先生へうまく問題を伝えることができました。そのおかげで今でもその先生にはよく声をかけていただいており、よい信頼関係を築くことができたと思っています。いじめは、今年の3月のクラス替えまで続きました。私もその頃は、子どもと一緒になって悩みました。息子もだんだんと「どうしてそんなことするの?
 やめて」など、言えるようにもなりました。いろいろな子がいることも分かり、子ども自身もよい経験をし、少し成長したと思います。
 ある日、授業参観のため学校を訪問したとき、給食の配膳をしている方から、「この子はとてもいい子ですね。学校では、勉強も頑張っていますよ」と声をかけていただきました。そのときは、私の知らないところでいろいろな人がわが子を見守ってくださっているのだと思い、エルベテークの教えを守って頑張ってきたから認めていただいたのだと、改めて思いました。
 息子は運動と工作、絵を描くなどが小さい頃から苦手でした。そのため、毎日10分ぐらい、縄跳び、ボール、鉄棒などを幼稚園時代から一緒にやってきました。少しでも時間があれば、絵を描いたり、はさみを持ってなにか作ったりしています。今では、私の子ども時代よりもとても上手に体を動かすことができます。知らない言葉も多かったので、本の読み聞かせも寝る前に10分ほどしています。時間はかかっても、やれば必ずできます。エルベテークで学んだことです。
 しかし、私もつい息子に、「どうしてできないの」と言ってしまうことがあります。そのとき「『できない』って言っちゃだめ!できるように応援して!」といつも言われます。子どもから教えられ、親も成長途中です。


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