エルベテーク
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季刊誌―エルベテーク

2016年 秋季号 不登校が増え続けている現状と方向を誤った対策を憂う

 先日、不登校の問題を取り上げたテレビ番組を観る機会がありました。アドバイザー役の「専門家」によると、「子どもにプレッシャーをかけない」「登校しやすい環境づくりが接し方のポイント」とのこと。この頃よく耳にするアドバイスですが、本当にそうでしょうか? エルベテークの経験を通し、そうした接し方では不登校を克服できないのではないかと疑問に思いました。  
 たとえ、カウンセラーの言うように周りがあれこれお膳立てをし、その結果、子どもが一時的に学校や代替する施設に登校できたとしても、本当の意味で不登校を克服できるとはとても思えません。問題が先送りされただけのように思われます。 そこには、子どもが自分自身に号令をかけ粘り強く努力するという大切なプロセスが抜け落ちているからです。「どうにかしたい」という本人の切羽詰った気持ちを汲み取りながら、この状況を変えたいという意思(乗り越える力・折り合いをつける力) と学ぶ力を養うように教え導くことがポイントであり、それを実践するのが大人の本来の役割のはずです。 また、不登校にいじめなど難しい問題が潜んでいることがわかれば、保護者と学校は目的をひとつに連携しすみやかに学校に戻れるよう解決策を考え実行する責任があります。対処の仕方に知恵を絞るべきです。世間にはうまく対応している学校があるわけですから。
 テレビを観ながら、根拠となるはずの実績実例の具体的な紹介もなく、切実さに欠け他人事のように語られる「専門家」の言葉とはいったい何なのかと呆然としました。
 ところで先日、「教育機会確保法」なる法律が国会で成立しましたが、学校の意義を理解せず、学校に行かなくてもいいと発言する大人たちにより、不登校児がいま以上に増えていくのではないかと心から危惧しています。教育関係者には、学校教育と義務教育の本質的な役割とその大きな価値について、明治からの史実を通し再確認してほしいものです。 これまで21年間、ひとりの不登校児も出さなかったエルベテークの事実と実績から見て、ほんとうに残念な現状だと思います。
※不登校問題については2015年新年号と春季号の巻頭言をぜひ読んでください。
 「人間は、およそ学校教育とは無関係に、多くのことを学びうるし、多くの本質的なことをも学びうる。とはいえ、人間が確実に学ぶことができるようになるのは、ただ、学ぶということを目的として組織された学校教育による場合だけである。この教育は、様々な生活状況を「模擬的につくりだす」ことによって、そうした状況に立ちむかうための準備をさせるのである」
 「学校は、各人に自己教育の段階に至らせるための唯一の機関であり、少くとも継続的な仕方でそれを実行し得る唯一の機構である、といえよう。人間は最終的に、自己教育によってしか自己開発ができないのだという事実は、学校の必要性を否定することにはつながらない。それはむしろ逆に、学校の意義を確証させてくれるように思われる」


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